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No.46
素直になって、自分が悪いと思い切れたほうがかえって幸せです
平成19年9月28日
みなさん、こんにちは。春名芙蓉です。
私の住む岡山県北も、めっきり秋らしくなってきました。庭に咲いているコスモスも、今が満開というほど咲き誇っています。暑い夏が過ぎて、また涼しくなってと、季節の移り変わりを味わえることが、またありがたいですね。
前回は、「積み上がった意識が自分自身なんですよ」というお話をしました。
意識というものがいかに大切か、意識のもち方一つでどんな自分にも変われるということをお伝えしたかったんですね。
私は、「幸せとは自分の意識で作るものだ」と思っています。「どんな環境で生きていても、幸せと思えたら幸せなんだ」、「思い方ひとつで、幸せにもなれば不幸にもなる」ということです。「なかなかそんな風には思えません」とおっしゃる方が多いと思いますが、なぜ意識を切り替えることがそんなに難しいのでしょうか。
私は、若い頃、「母の命が肺結核でもうだめだ」というときが一番苦しくて、「そのときの苦しみを思えば、それ以外はなんでもない」と思うほどでした。結婚してからは苦労もいろいろありましたが、さまざまな苦から意識を切り替えられたのはありがたいことでした。
家業の呉服屋が、倒産寸前に追い詰められたときの恐ろしさとか、欲しくてしようがないのに、子供がなかなか授からなかったときの辛さも味わいましたが、そんな苦しみの元をただせば、それは自分の欲じゃないですか。自分の欲を消して、「もうどうなっても結構だ」と思えば、苦しみも消えたんですね。
もし人生で乗り越えにくい困難に出会ったとしても、解決法は必ずあります。「自分の気持ちを変えることができたら、解決できないことは何もない」と思いますよね。
今日までいろんな道中を通ってみて、「たいそうに思っただけ損だった」ということも多いです。「こだわって苦しむだけ損だった」と思います。こだわりが消えたら、悩みも消えていたということも数々ありますからね。
なぜこだわるかといえば、たいていは自分がかわいいという気持ちが原因です。そんな自我が邪魔をしています。誰でも「自分を守りたい」と思うのは仕方がないけれど、自分を守ろうとするために、言い訳したり、言い張ろうとしたり、我慢しながら悶々としたり、自分をかばう心が、かえって自分を苦しめているんです。
例えば意見が合わないときに、どちら正しいか、正しくないかと議論しますね。口には出さなくても、心の中で「自分のほうが正しい」と思いたいですね。でも私は争うよりも、「ああ、悪かった。ごめんなさい」と謝るほうが楽でした。自分が悪くなくても、もし相手に悪く取られたならば、「そう思われた自分」に何かの原因があるんだから、「これはやはりまず正しく自らを反省しよう」と思えました。
自分が悪者になってもいいから、争いは避ける。
人と向き合って言い争わない。
そんなつもりでなく悪者にされたとしても、わかってもらえるまで待つ。
悪い気持ちを引きずるより、忘れていく、消していく。
そんな思い方を、若い頃からしてきました。
私は徹底して、人を悪く思うよりも自分を反省したんですね。そういう人生が、今になってよかったなあとつくづく思えます。
自分がどうしてもかわいいから、かえって苦しみが多くなるのです。
素直になって、自分が悪いと思い切れたほうが、かえって幸せです。いやな事を言われて苦しいというよりも、言った相手を悪く思うから苦しい、相手を許せないから苦しいんです。
相手を悪く思っている間は、「悪くしか思えない次元にいる」ということです。
だから、そこから早く上ることですね。
「もう、そんなことどうでもいいんだ」と、関係のない世界に自分の意識を置くことが大切です。
そんな思い方ができたお陰で、自分の次元を下げさせなかったと思います。
ですから、みなさんにも、「どんなことに出くわしても、自分の意識で自分を落とし込まないように」と申し上げたいです。
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