No.41
「朝のさわやかな目覚めは、夜の眠りにつく前の意識から」
平成19年4月5日
みなさん、こんにちは。春名芙蓉です。
日本列島あちらこちらで桜の花便りが聞こえる季節になりましたね。春になって花が咲き出す、これは毎年のことではあるんですが、不思議なことですね。日本では特に、春夏秋冬、季節の移り変わりがはっきりしていると言われますが、暖かくなって心がうきうきするという経験をさせていただけるのも、本当に幸せなことです。自然の変化によって、私たちの心も変化することに気づくということも、自分を見つめるいいきっかけになりますね。
さて、前回は「自分の心のマイナスを知る」というお話しをしました。もし、みなさんが、「自分の心の中に、これほどたくさんのマイナス意識が潜んでいたのか」ということに気づいて、自分が情けなくなったり、悔しくなったりしたら、これは大きな前進です。次元が高まるほど、自分の中のプラス、マイナスがよく見るようになるのですから、安心してくださいね。
みなさんが、なぜマイナスの気持ちになるかといえば、みなさんの周りに何か辛いことがあるからですね。当たり前のことのようですが、「自分がなぜマイナスの気持ちになっているのか、何を辛く思っているのか」ということを、意外と気づいていない場合が多いんですよ。
目が覚めたとき、「今朝は、何か気が重いなあ。心が滅入るなあ」と感じても、そのまま切り替えられずに、例えば仕事に出かけると、そのマイナス意識のまま会社に着いてしまいます。それでは、きっと仕事の能率は上がらないでしょうし、さらに余分なマイナスまでを引き寄せてしまうかもしれません。
そういう意味では、朝の意識というものは非常に大切なものです。
爽やかで快い朝を迎えることができたら、「ああ、こんな爽やかな気持ちで起きることができて幸せだなあ」と、なおさらに喜びを深めてください。逆に、朝の気持ちが重かったら、「なぜこんな気持ちになっているんだろう」と、自分の心の中を見つめてください。きっと、何かの原因があるはずです。
仕事や人間関係のことで気になっている場合や、前日のマイナスのできごとが心から消えていない場合など、いろいろ原因はあるでしょうが、要するに、「何かにとらわれている」からです。そのために、今朝の心にエネルギーが欠乏しているからです。
ですから、「自分の心が何にとらわれているか」を知ることが、そこから解放される第一歩です。気になること、とらわれていることに気づけば、それを消すことができるからです。
朝の目覚めは一日の第一歩なので、非常に大切です。朝のエネルギーの分量で、その日一日が充実したものになるかどうか、大きく変わります。
でも、私は夜眠るときのほうがもっと大事だと思っています。
私の体験談をまとめた「地球の子守詩」を読まれた方で、「夜、寝る前に本を読むと、一日いろんな嫌なことがあってもそれを忘れることができて、朝の目覚めがすごくよくなりました」とおっしゃる方が多いです。私にとって本当に嬉しいお声ですが、なぜ眠る前に本を読むと朝の目覚めがよくなったかといえば、一日のいろんなマイナスが消されたからなんですね。
その日よほどに嬉しいことがあった場合は別ですが、誰でも、夜にはエネルギーが一番少なくなっています。エネルギーが少なくなれば、知らぬ間に意識も下がってしまっていますが、そのまま寝てしまうと、意識が下がったまま朝を迎えてしまうのです。人間は、眠りの中で、体力的にも、精神的にもエネルギーを補充していただく仕組みがあります。でも、何かにとらわれたり、苦しいことがあって、あまりに意識が下がったまま寝てしまうと、そんな下がった次元の世界に行ってしまって、エネルギーの補充どころか、怖い夢、恐ろしい夢を見たりすることになります。
ですから、眠りにつく前に、少しでも意識を高めておいたほうがいいのです。
ゆっくりとお風呂に入って、体をほぐしながら、その日一日を振り返ってみてください。嬉しかったことを思い出して、もう一度喜びなおしてもいいと思います。苦しかったことを思い出してしまったら、「なんとかなる、気にしないでいよう」と切り替えてください。そして、自分自身や家族が今日も元気だったことに喜びをかみ締めて、エネルギーを増やしてください。
そして、「地球の子守詩」の本を開いて、たとえ数行でも結構です、目を通してみていただけませんか。どのページを開いていただいても、きっと、みなさんの「心の琴線」に触れる部分があるはずです。魂を揺り動かすものがあるはずです。そこでまた、エネルギーをいただいてもらえると思います。
夜眠りにつく前の意識は大切です。少しでもその日のマイナスを消し、意識を高めてお休みください。そういう毎日を積み重ねるうちに、さわやかで快い朝を迎えることができるようになってきますよ。