No.28
人生の意義とは、どんな環境の中でも、明るい笑顔を忘れず、エネルギーを持って生きること
平成17年11月5日


みなさん、こんにちは。春名芙蓉です。

秋が深まって、紅葉が美しい時期になりました。
私は澄み切った空を見つめるのが大好きなのですが、最近特に、空を見あげたときに「ありがたい」と感じる深さが大きくなってきました。まるで、大空に、喜びの意識がいっぱい詰まっているようです。私はみなさんに、「意識は生きているんですよ」とお話してきましたが、みなさんの幸せな意識、高い意識が生きて、それがエネルギーとなって大気中に漂っているように思います。きっと、心がくじけてしまったり、落ち込んでしまったりした人たちが、空を見上げると、そんなエネルギーが心に流れてきて、どんどん元気になってこられるのではないでしょうか。

ありがたいことに、最近、私の話を聞いて、いい意識を積み上げようと努力される方々が非常に増えてきました。「家庭や職場の雰囲気がとてもよくなりました」とおっしゃっていただいています。「その人だけではなくて、周囲まで変わってきた」ということを聞くと、私も本当に嬉しくなります。私は今日までの人生でつかんでこさせていただいた「いい人生を送るための、いい意識のあり方」を、講演会や、本などでご紹介してきましたが、それは、その人個人が幸せになるためだけではなくて、家族やお友だち、職場の人たちなど、その人の周囲までが幸せになることを願ってのものでした。いかに個人が幸せになっても、周囲の人たちの苦しみを見ることは決して幸せなことではないからです。

みなさんの意識が高まると、そのエネルギーは必ず周囲に波及します。もちろん一朝一夕にはできないかもしれませんが、だからこそ、日々刻々、「周囲を変えるほどのエネルギーを積み上げていこう」とする強い意志をもっていただきたいと思います。みなさんがもし、どこかの会社に勤めておられるとします。その会社の人たちが、社長から従業員にいたるまで、みんな心が明るく喜びを持って仕事をしていて、プラス志向で、優しく、お互いをかばい合える人たちばかりだとします。そんな時、その会社は、とても高い次元の世界だということができます。逆に、みんながマイナス志向で、罵声が飛び交い、愚痴や人の悪口を言い合っているとしたら、その会社は、低い次元の世界だといえるでしょう。

どちらの会社に勤めたいかと問えば、誰でも、「明るく、エネルギーのあふれる会社に勤めたい」というでしょう。でも、「なかなかそんな会社は無いですよ」とおっしゃるかもしれません。ほとんどの職場は、苦しいオーラがいっぱい漂っているところかもしれませんね。喜びが無く、売り上げの数字に追われて、ストレスのたまった人たちが多ければ、そのオーラは会社全体を覆って、自分もそんな雰囲気に染まり、知らないうちにマイナス志向になってしまいます。そうなってしまうのは無理ないのですが、「そんな中でも、明るく高い次元の意識をもっている人が一人でもいると、そこから会社全体が変わってゆく可能性がある」と私は思うんです。「暗い意識が覆っている中で、ただ一人、くじけずに、喜びを持って生きる」ということは、なかなか大変なことだと思いますが、いい意識が積みあがると、必ずその意識が生きて他の人にも働き、それがひいては会社全体にも及んでいくはずです。

どんな環境の中でも、明るく笑顔を忘れず、エネルギーを持って生きる。そんな生き方をすることが、人間としてこの世に生まれてきた大きな目的ではないでしょうか。「過去世の過ちの償いのために、この世に生まれて、苦しまなければならない」という仏教的な考え方をされる方もありますが、そんな過ちの償いのために生きるという思い方は、悲しいことです。それよりも、もっと大きな思い方、考え方をしていただきたいと思います。もし、過ちの償いのためであっても、なぜ過去世で過ちを犯したかといえば、結局エネルギーが欠乏していたからではないでしょうか。それなら、償いとは、この世でもっともっとエネルギーを積み上げることではないでしょうか。言葉を変えれば、「どんな苦しいことであっても、それを乗り越えることで自分が大きくなれるんだ、自分が大きくなれたら周囲の人たちも幸せにしてあげられるんだ、と喜びの意識に切り替えて進んでゆく」ということです。そう思えたら幸せですね。

「苦しみを喜びに変える」ことができたなら、その人の意識は、相当高い次元に上げていただいているといえるでしょう。そんな高い意識を持てた人には、必ず大自然の高い次元の世界からの応援が届くことでしょう。


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