No.27
「より深い喜び、より深い感謝の意識を、みなさんに持っていただきたい」
平成17年9月24日(No170924)

みなさん、こんにちは。春名芙蓉です。
私はいつも、みなさんに「どうか幸せになってほしい」と願っています。そして、「どうしたら幸せになれるか」ということについて、自分の人生を振り返ってみて、「喜ぶこと、感謝することがいかに大切か」ということを感じてきましたので、いつもそのことを語らせていただいています。

なぜ「喜びと感謝が大切か」といえば、喜べば喜ぶほど、徳が大きいからなんです。感謝することが、生きる力の原動力だと思うんです。そして、ただ普通に喜ぶのではなくて、より深い喜び、より深い感謝の意識を、みなさんに持っていただきたいと願っています。
深い感謝というのは、どんなものでしょうか。
みなさんは、おいしいものを食べたら、「ああ、おいしいなあ」と、おいしいことを喜ばれるでしょう。でも、私はそうじゃないんです。おいしくいただける体、おいしいと思える心をいただいていることに感謝するんです。病気だったら、何を食べてもおいしく思えませんね。だから、私は、「おいしい、おいしい」と感じられることがありがたいんです。感謝というのも、「ああ、ありがたいなあ」と思うだけではなくて、「そう感謝できるエネルギーをいただいているのがまたありがたい」というようにして、深くなっていくんですね。
何か気になることがうまくいったというような場合、誰も「ああ、よかった」と思いますが、私は、「普通の言葉でやり過ごしてしまうのはもったいない」と思います。「ああ、よかった」なんて軽く喜ぶ次元の意識なら、全部軽くなって、軽いものしか寄ってこないし、次にいただくものも、軽くなります。でも、「ああ、なんとありがたいことか」と、自分を支えてくれる自然の愛に感謝をしながら、自分の意識が深く深く、高く高く、すごいボリュームに膨らんでいけば、そのすごいボリュームのエネルギーもやってきます。深ければ深いものが引き合ってくる。それが、自然の摂理なんです。

悪いように思ったら、悪いものが引き合ってきますね。自分が思っていた以上に悪くなってしまいます。悪いものが引き合ってきて、分量が増えるんですね。
それと同じで、意識の次元が上に行けばいくほど、いいものが寄ってきて、心も軽くなり、「あれ、先ほどまで何を気にしていたのかしら。何もそこまで思うことはなかったなあ」と思えるようになります。苦が消えてしまうほど軽くなって、反対に「ありがたいことだったんだ」と思えるように変わる。そう思えるように変えるすごいエネルギーがあるんです。
エネルギーが増えると、心の重さが消えて、ますます軽くしてもらえます。でも、本当は誰でもそういうエネルギーをいただけるはずなのに、そんなエネルギーを知る人は、少ないんじゃないでしょうか。とすれば、そこを知って生きられるということも、本当にありがたいことです。深く感謝すればするほど、エネルギーのいただき方が変わってきます。心の底から、「うわー、すごいー」と思えるエネルギーを与えていただいて、ますます高い境地に押し上げていただけます。それは、もう人間の努力で掴み取るものではなくて、そこまで思えるエネルギーを自然が下さるんですね。

誰も勝手に生きているわけではありません。生きているということは、エネルギーを与えていただいているからでしょう。人間の努力で勝ち取れる範囲のものではなくて、もっと大きなエネルギーを下さるところがありますよ、とみなさんに教えてあげたいと思います。そんな大きなエネルギーがあるのに、いただかないのはもったいないでしょう。その大きさは、人間の小さな意識の範囲で考えられるようなものではないんですね。

私は、今の自分があるのは奇跡だと思っています。私はとても今日まで生きられる体じゃなかった。四十、五十代で、とっくにあの世に帰らないといけないような状態だった。それが、今これほどの健康体にしていただいて、若い人に負けないほどの、気力、体力、自然力をもって生かされています。それはもう、奇跡なんです。いつも肩で息をしているような体の弱い時代もあったのに、今はどんなにエネルギーの少ない人に触れて、その方が溢れるほどにエネルギーをいただいてくれても、私はエネルギーが減ってないんです。私の中にどれほどのエネルギーを蓄積していただいたかの大きさを感じるんです。これは、ただ事じゃないんですね。「私は生かされている。絶対に必要として生かしていただいている」としか思えないんです。

喜ぶというのと、感謝とは違います。みなさんは、「喜びたいと思っても、どうしてもそんな心境になれない」という体験があるでしょう。ということは、喜べるエネルギーがなければ、喜ぶこともできないということです。喜ばせてくださっている力があるということです。「喜べるというのは、幸せなことなんだなあ」、「喜べる自分に高めていただいているんだなあ」ということを感じだすと、そのエネルギーに対して感謝が沸いてきませんか?

誰でも、感謝がないから、苦しみが寄ってきます。感謝を積み上げたら、絶対に苦しみは寄ってきません。私は若い頃、先のことを気にする性格だったのですが、「気にする」ということは苦しみを持つことになりますでしょう。でも、「先のことを考える必要はない、今を感謝しよう」と思い出した頃から、「気にする」という意識が消えたんです。今生きていることを喜びだしたら、苦が消えたんです。
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