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No.44
「願いごと」
平成19年7月7日
みなさん、こんにちは。春名芙蓉です。
今は梅雨の時期で、雨の日が多いですが、しっとりと雨にけむる山々は、まるで墨絵のような風景を楽しませてくれています。稲も、雨に打たれて、秋の実りのためにどんどん生長している真っ最中ですね。
晴天があり、雨天があり、暑い季節があり、寒い季節がある。四季の変化の中で万物が成長していますが、私たち人間も、もっともっと成長させていただきたいですね。
さて、今回は「願う」という心の作用について、お話したいと思います。
人間は、誰も「あれがほしい、これがほしい」とか、「こうありたい、ああありたい」という「願い」を持っています。生活の豊かさを求めたり、趣味や娯楽などの楽しみを求めたり、また「いい人間関係を持ちたい」とか、「仕事で会社に貢献したい」とか、「人から自分をよく見てもらいたい」といったものなど、「私たちの全ての行動は、何かを求め、願う心から発している」といっても言い過ぎではないでしょう。自分では、特別にそんな願いを持っているとは気づかなくても、さまざまな願いが原動力となって、生きているものです。
みなさんも、一度、「私は何を願って生きているんだろう」と、ご自分の心の奥を見つめてみませんか。
同じ「願う」という気持ちも、大自然に受け止めていただけるものと、そうでないものとがあると思います。よく、「願うのはいいけれども、欲になってはいけない」といわれますね。それは、「貪欲になったり、願いを追いかけすぎたりしてはいけない」ということでしょう。今の状態に満足して感謝する気持ちもなく、次々に求め続けるような「欲」では、自然には受け取ってもらえないでしょう。
私は、ありがたいことに、「今日まで生きてきて、本当に全ての願いを叶えていただいてきたなあ」と思っています。私の場合、自分個人の願いよりも、「家族や周囲の人がより幸せになるように」という願いがほとんどだったと思います。ただ、すぐに叶うものばかりではなく、何年もかかって実現したものもありますが、それでも、願いを叶えていただいてきました。
きっと、自分だけの幸せを願うのではなく、多くの人たちの幸せを願うものだったから、自然が受け取ってくれたと思うんですね。でも、個人的な幸せを願うものは全くだめだというのではなくて、その時期にその人にふさわしいもの、必要なものなら、自然は叶えてくれると思います。
私は、「早く願いを実現したい」と思うよりも、「自然に応援していただけるような自分になろう」と思って生きてきました。「願いがすぐに叶わないことを愚痴に思うよりも、今もう満たされていることをもっと感謝しよう」と思いながら、願う心を積み重ねてきました。今なら、「願いが叶うことが目的ではなくて、それを追い求める中で、私自身がどう成長していくかが目的だった」といいうことがわかります。
誰でも何かを願い、それを求めようとして生きるのが人生というものですが、願いが実現していく過程で、どう自分の成長につなげていくかということが問題ではないかと思うんです。
普通、「願い」の実現には、ある程度の時間が必要です。すぐに叶うような「願い」は、特に「願い」とはいえないですね。朝に願って、夜に叶うなら「願い」とはいえないでしょう。すぐに叶うことができないなら、心の中で願う時間が長くなります。叶うまでの間が長ければ、時として、「願い」を持つことが苦しみとなる場合があります。叶わないことが、苦しみとなるんですね。そして、その苦しみに耐えながら、その実現に向かって生きることこそが、人生なんですね。
感謝を積み重ねる中に、必ず大自然が応援してくれて、実現させていただける仕組みがあります。でも、実現に至る間に、愚痴や不満などマイナスの意識を持つと、応援いただけません。「正しく願い、正しく積み重ねていくことで、願いは叶えられる」という摂理があるんですね。
もし死ぬときに、「ああ、幸せだったなあ」と思えたならば、摂理にかなった生き方をさせていただいた表れだと思います。たとえ願いの全てが叶わずとも、「幸せだった」と思えたなら、人生で積み上がった喜び、満足感が心の中にいっぱい溢れているといえるのではないでしょうか。
自分自身が意識を高め、次元を上げていただき、エネルギーが大きくなったら、どんな願いも自然が叶えてくれます。
願いとは、自分が叶えようとするものではなくて、自然が受け取って叶えてくれるものです。
ですから、願うなら最初に、「もっともっと感謝を深めて、エネルギーをいただきたい」と願ったらいかがでしょう。人間の「欲」はいけないといいますが、「エネルギーをいただいて、もっと高い次元にあがりたい」という願いなら、自然は受け取っていただけるでしょう。なぜなら、そのことこそ、自然のほうが 私たちに願ってくれていることだと思うのです。
みなさんが自分の願いをかなえてほしいなら、「自然に受け取っていただけるような自分になること」を第一にしてはいかがでしょう。
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